9月になって台風が去るとともに、遠藤笹窪谷も秋めいてまいりました。日中はまだ暑いですが、朝や夕方の風はやや冷たく感じるようになりました。バッタやトンボは気温が下がってからのほうが数が増えたようです。蚊は一定気温を越えると飛べないようなので、バッタなどの昆虫たちも暑すぎると出てこられないのかもしれません。
園内では、ススキなどイネ科の植物の根に寄生する花「ナンバンギセル」が足元にひっそり咲いています。葉緑体を持たず、白っぽい茎とピンクの花が特徴です。通称である「思い草」という名前で万葉集のころから歌に詠まれるほど、日本文学とのお付き合いは長いようです。
一輪ごとの花の寿命は長くないようなので、ご覧になりたい方・撮影したい方はお早めにどうぞ。