酷暑の夏が過ぎ、短い秋は駆け抜けてあっという間に冬となりました。園内では風が吹くとガマをはじめとした植物の綿毛がふわふわ飛びます。
下の2枚目の写真、木の枝に刺さっているものは何かご存じですか?
秋~冬は昆虫たちは終わりの時期ですが、「冬鳥」と呼ばれる野鳥たちが日本にやってきます。その中でも「モズ」という20㎝くらいの鳥がいます。甲高い声でよく鳴き、体色も白・黒・橙の配色が華やかでかわいいのですが、肉食で気性が荒く、虫やカエル、トカゲなどを食べます。ときにはほかの鳥を襲うこともあり、「小さな猛禽(もうきん)」とも呼ばれます。
モズは捕まえた獲物を木の枝やトゲに焼き鳥のように刺しておく習性があり、これを「モズのはやにえ」といいます。上の写真は園内で見つかったはやにえにされたバッタです。この時期だけに見られるもので、小さいためなかなか見つけるのは困難です。見られたらラッキー!
ちなみに、なぜはやにえを作るのか理由はハッキリしていないようです。オスがメスにプレゼントして気を引くためとも冬の間の保存食とも言われており、まだ研究されているものだそうです。
園内では木の上と水草の上の2か所見つかっていますが、よーく探すともっと見つかるかもしれません。ぜひお散歩がてら探してみてください。