シリーズ カブトムシの飼育に挑戦! 1

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  • 2025.03.24

横浜植木が遠藤笹窪谷公園の指定管理に入ってから2年、毎年芝刈・草刈りで生じる刈草や、様々な工作で生じる竹の堆肥化を続けています。雨ざらしの露天に放置して半年経った頃に、次々と上に重ねてきた草を天地返しします。遠藤笹窪谷公園の堆肥化の特徴は、草本類が8割を占めています。固いオギなどは、上手に重ねていないと、半年経ってもそのままの形が残っています。ガマにはいつまでも穂に綿がついているので、天地返しの際に舞っています。春に芝生を刈って出る芝やシロツメクサは分解が早いのですが、水分が多く熱も出るしカビも多いので、天地返しすると汗も咳も止まりません。また2割を占めるヤナギのような先駆植物は、ひっくり返して根を上向きにしても、堆肥置場中で水分が確保されれば、新し根を張り出して生き続けています。公園内のさまざまな植物に合わせて、堆肥を作る多様な工夫が必要になります。

 堆肥置場は全部手作りで竹を組んで作ります。横5m奥行き2m、斜面を活かして設置しているため、高さは30cm ~ 1.5mと段階的になっています。堆肥置場を囲む組竹も、年月が過ぎる中で土や草と触れる箇所から自然と乾燥・分解してゆきます。壊れた竹は堆肥化に回して、また新しい竹を切り出して枠に入れ直しています。毎年大量に生えてくる竹を活用できる場であり、健康の森に年々拡大する竹林に少しでも手を入れる機会として、堆肥置場は重要な役割を担っています。